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ガードレール 灰塚ダム防護柵
色彩選定専門委員会
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これまでの経緯
1. 周辺環境にとけ込むようなガードレールの色彩を選定するため、7色の候補色を実行委員会事務局・建設省で選定し、投票による地元の意見反映を試みようとした。
No.1 43票
明るいベージュ →
No.1
No.2 No.2 5票
← グレーに近いベージュ
No.3 10票
グレー →
No.3
No.4 No.4 41票
← 青みがかった緑
No.5 19票
深い緑 →
No.5
No.6 No.6 14票
← 濃い緑
No.7 10票
こげ茶 →
No.7
5月22日の投票結果(総投票数:144票/現地投票122票、インターネット投票20票)
2. 投票結果を踏まえ、実行委員会において色彩の最終決定の方法を協議した。
5月25日 灰塚アースワークプロジェクト実行委員会総会
総会にて投票結果を審議した結果、投票数が多かった上位2色を候補色として選定することを確認。
経年変化、色の特性などについて、専門家による委員会を開催し、最終的な色選定をおこなうこととなる。
3. 投票結果・実行委員会総会を経て、色彩の決定を委嘱された専門委員会での審議が開催された。
6月22日 「灰塚ダム防護柵色彩選定専門委員会」の開催
(以下審議メンバー)
  • 森安洋之  広島工業大学環境学部長
  • 吉松秀樹  東海大学助教授、建築家
  • 岡崎乾二郎 造形作家
  • 佐々木情子 三良坂平和美術館館長
  • 森山利夫  建設省江の川総合開発工事事務所長

審議内容及び指摘事項
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  • 緑系統の色は、退色により赤の要素がなくなり、次第に青い色が強くなっていく。
  • 茶系の色は比較的変化がすくない(色味がかわらない)。
  • 淡い色は経年変化により白くなってしまう。
などの技術的な指摘を踏まえ、
  1. 投票結果1位色「明るいベージュ」に対し、経年変化による影響を事前に考慮し、何年か先に「明るいベージュ」となるように、若干濃度を上げた色彩とする。
  2. 環境にとけ込むという要素だけにとどまらず、上記の2色を灰塚ダムの「固有色」(ローカルカラー:愛着がわき、地元のユニークさやアイデンティティを示し、新鮮さを加える色)として、色彩としての主張ができるようにする。
  3. 現地投票結果を積極的に活かすことで、住民参加の効果を広げ、今後の様々なワークショップ・地元の意見の活かし方のモデルケースとなることを期待する。
  4. 他の構造物との関係も考慮にいれ、防護柵の全てを1色で塗り繋げていくこととせずに、色彩のバリエーション(変化)を広げていける可能性を残すために、2色の色を選定する。

最終審議結果
22日の投票結果上位2色を採用することとする。
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ガードレール(ガードパイプ)の支柱(縦柱)
22日の投票で選定された「青みがかった緑」(投票番号4番)/日本塗装工業会色番「Y55-50D」
ガードレール(ガードパイプ)のビーム(横柱)
22日の投票で選定された「明るいベージュ」(投票番号1番)を少し濃くした色(経年変化による退色などを考慮)/日本塗装工業会色番「Y22-50F」


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