@ EARTHWORKS NEWS - No.15 '98/02/13
第2回ダム事業懇談会開催
Zoom!  1998年1月30日(金)、第2回ダム事業懇談会が、吉舎町中央公民館で開催されました。
 17名の委員の方々及びオブザーバーとして三次土木、上下土木の職員、県道管理担当の方々を交え、2時間30分に及ぶ会議がなされました。
 主な議題として、アースワークを取り込んだ今後の事業の進め方などが上げられ、意見交換がなされました。

 
『アースワーク』を進めていくことに関して
 この第2回ダム事業懇談会では、これまで4年間にわたって活動を続けてきたアースワークプロジェクトの理念と手法を、灰塚ダム事業にどのように展開していくか議論がなされています。
 アースワークセンターからは、美しく魅力ある場所となり、集客力が増し、価値観が拡大し、地域住民の積極的な関わりが持てるようになるといった効果を、既に先行している事業等を例に説明・提案しました。
 単なる話題性を持ったダムに終わるのか、本当に他のダムにはないような『自然と調和し、様々な機能を持ち、芸術性を兼ね備えた』ダムとなるのか、これから継続されるダム事業懇談会において協議されます。
 検討すべき課題は多いのですが、平成15年のダム完成に向けて、宣言のかたちでまとめることを目標に、関係機関や懇談会委員の方々と協議を進めていく予定です。
※ ダム事業懇談会
 灰塚ダム事業における、ダム本体、ダム湖周辺施設等の景観、付替道路等の関連事業、環境保全及び周辺環境整備等、ダム事業全般の計画について、行政・地元住民・学識者から広く意見を聞き、灰塚ダム事業に反映させることを目的とする。

1分で建築家になる方法
 ◇ あまり考えないで!
Zoom!  1月26日に行われた第7回アースワークスクールは、「一分で建築家になる方法」を伝授してもらい、つくられた建築模型と風景との組み合わせを試みました。
 極意は、全ての加工品は建築的なつくりになっているという、ものの見方を変えることにありました。
 例えばキャップがついているボールペンは、キャップが庇や屋根となり、ペン本体は壁に囲まれた部屋ととらえれば、ボールペンも立派な建築的な形を持っていることになります。
    あまり考えないで見方を変えてかたちを発見することに挑戦しました。
いで、ものの見方を変えてかたちを発見することに挑戦しました。
◇ 景色を借りる
 こうして発見された建築物を並べ、背景に風景を借りました。
 夜なので、灰塚周辺の風景をスライドで放映し、小さな美術館を改良してつくった舞台付の窓から、その様子をみました。
 風景の移り変わりによりものの見え方が大きくかわることも確認しました。

いんふぉめーしょん
Zoom!  灰塚ダムから環境美術圏を目指す、アースワークプロジェクトの構想イメージについて、これまで行われた活動等も実例として折り込んだ冊子が完成いたしました。
 ご希望の方はアースワークセンター(082488-3080)迄ご連絡下さい。

第8回アースワークスクール
 日時:1998年2月23日(月)PM18:30〜
 場所:吉舎中央公民館(吉舎町)
 講師:岡崎乾二郎(美術家)
 内容:芸術の深さを巡って
 1月25日(日)放映された新日曜美術館「熊谷守一」で発揮された、講師の岡崎乾二郎氏の作品分析の鋭さを、講演形式でおこなってもらう予定です。
 スライドで用意された名作を前に、様々な言葉やイメージを駆使して、芸術作品の鑑賞の仕方や芸術活動の深さについて語っていただきます。
※ 1998年1月16日発行の「武蔵野美術」 No.107では『彫刻の支持体』と題し、自らの作品や彫刻について語られています。


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