@ EARTHWORKS NEWS - No.17 '98/03/13
灰塚ダム事業懇談会ワーキング会議
Zoom!  1998年3月4日(水)、灰塚ダム事業懇談会ワーキング会議が、建設省、3町の担当課長、アースワーク担当者によって行われました。
 中心議題は、「アースワーク宣言」に向けて想定される作業の確認となり、1/2500の図面を使った協議がおこなわれました。

作業の流れと意思決定機関づくり
 1月に開催されたダム事業懇談会の協議を受けて、特に、ダム事業とアースワークとの関係については、まず景観形成において統一条件を遵守し、その適応方法について作家など外部アドバイザーに指導、助言をもらい、整備事業への地元住民の直接的な参加の方法を考えた上で、作家などによる景観のデザイン、作品化、作品制作をおこなってもらうという流れとその決定機関を作ろうとしています。

具体的な検討箇所設定について
 現在1/2500 の図面を使って、検討項目を3つに分け、個別色分けと番号打ち作業を行っています。
 この図面によって、検討作業をより具体的に進めることができるようになります。
  1. 土木構造物(法面、橋梁、護岸等)を対象物として、環境や生態系保全の箇所を選定
  2. 再建実行計画での周辺整備事業および灰塚ダムを訪れる内外の人々が、一定時間を費やす可能性の高い箇所の選定
  3. 灰塚ダム周辺において、アースワーク作品の導入、あるいは将来の作品設置場所として想定できる箇所の選定

アースワークスクール報告
 ◇ やっぱり簡単には芸術家になれない?
Zoom!  2月23日に行われた第8回アースワークスクールは、「芸術の深さを巡って」と題し、講師の岡崎乾二郎氏のユニークな作品分析が行われました。
 抽象絵画(マレービッチ)で行おうとしていたことと、伝統的な名画で試みていたことの共通項をあぶりだし、水墨画や近代絵画に通じる流れを説明して下さいました。
 特にフェルメールの「信仰のアレゴリー」を巡る説明は、『批評空間』という雑誌で展開された文章とはまた違った面白さがあり、授業終了後、スライドを確認にくる参加者がいたりと、実のある授業が行われました。

いんふぉめーしょん
Zoom!  昨年夏のサマーキャンプに参加してくれた、広島市立大学芸術学部彫刻科の学生、江田さおりさんの作品が、総領町ふるさと小包に入っています。  今後も機会があれば、アースワーク関係者との連携をおこなっていく予定です。
◇ ふるさと小包のお問い合わせは
 広島県甲奴郡総領町下領家280-1
 財団法人総領町振興会(坂口) 082488-3069


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