@ EARTHWORKS NEWS - No.21 '98/06/15
この夏、町のあちこちにミニ美術館が出現
 本物の美術作品を身近に見られる、町巡り美術展を企画しています。版画や絵画、小さな彫刻や写真などが、良く知られている場所に飾られます。右の写真はその候補の一部です。  地球に灸をすえる、として行ってきた『地灸』イベントも今年は大規模に。サマーキャンプ(8月24日〜30日)には県外の学生たちも集まってきます。この他にも子どもたちとのワークショップや『プレアースワーク宣言』、シンポジウムなどを予定しています。
 名づけて、芸術祭『アートスフィア灰塚 '98』。楽しくて、実りのある催しになるように、みなさんの参加をお待ちしています。詳しい内容はまた次号でお知らせします。

実行委員会総会開催
 灰塚アースワークプロジェクト実行委員会総会が6月4日(木)行われ、1997年度の事業報告・会計報告が承認され、1998年度事業・予算案が可決されました。
 本年度は、1・ダム周辺整備内容調整ー建設省、地元作家間の調整コーディネート、2・ダム事業用地の芸術文化活動への開放、3・ダム関係地域の文化的振興対策、の3つを柱として事業を進めていきます。  夏には芸術祭を開催。「アースワークスクール」も継続していきます。
 また予定されている『アースワーク宣言』の実現に向けて、建設省・町・地元住民とのパイプ役として、作家や建築家の方々の意見を取り入れながらダム周辺整備の調整を行っていきます。
 これらの事業は、いずれも地元の方々に様々なかたちで参加していただけるように構成されています。  『3町をまたぐエリアにもうじきダムができる』ということを積極的に活用し、より多くの力を合わせて新しい地域をつくっていきましょう。

灰塚ダム工事現場視察
Zoom! 6月5日(金)、灰塚ダムの工事現場を、江の川総合開発建設事務所副所長、工務課長、現場監督官の案内で、のぞみが丘・三良坂町役場の方々と視察しました。
 弥生時代の竪穴式住居跡が50〜80軒分も見つかった「油免遺跡」の発掘現場からはじまり、堤体周辺、橋梁、道路工事など約十ヵ所の現場を視察するなかで、「工事中にはどうやって山に入るのか?」「付け替え道路の案内は?」といった質問と応答がなされました。また道路のり面工事として実験的に行われた「ジオファイバー工法」についても、現場で説明を受け、緑化の可能性と限界について学習しました。
 これからどんどん変わっていく景色とは対象的に、道路工事の現場から眺める馬洗川には、ハヤの背がキラキラとひかっており、周辺に繁った草花とその鮮やかさを競っていたのが印象的でした

ボランティアスタッフ募集
 8月24日(月)〜8月30日(日)に開催される『サマーキャンプ』と8月30日(日)〜9月6日(日)に開催される『アートスフィア灰塚 '98』のボランティアスタッフを募集します。企画や展示、制作などの補助をしていただける16歳以上方はアースワークセンターまでお申し込みください。詳しくはお問い合わせを。

アートドリルブック
Zoom!  1997年度に美術家岡崎乾二郎氏に行ってもらったアースワークスクール第1回〜第9回の活動内容を紹介したアートドリルブックVol.1ができました。1分で画家になる方法、植木鉢のココロざし、など興味を引く内容がいっぱいです。
 6月6日から広島市現代美術館とアースワークセンターにて、定価300円で販売中。地元の方には3町の役場(町づくり推進課、企画課、企画開発課)で、無料配布しています。

新スタッフ紹介
 総領町にIターンで移り住まれているパン屋さんの奥さん−長谷川孝子さんが、本年4月よりアースワークセンター職員として勤務しています。長谷川さんは、横浜市役所広報課勤務の後、広報誌づくりのおもしろさからデザインを勉強し、仕事にされていた方で、アースワークセンターでもさっそく先月からアースワークニュースづくりや各種デザインを行ってもらっています。
 旦那さんの天然酵母パンへの期待にもまして、長谷川さんの活躍にご期待ください。
◎ 天然酵母パン工房『ル・サンク』
http://ww4.tiki.ne.jp/~le-cinq/


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