@ EARTHWORKS NEWS - No.22 '98/07/15
第1回アースワークスクール
◇ 開催机やクレヨンを使って『表現』
Zoom!  6月23日(火)に、総領中学校で美術家岡崎乾二郎さんによる「アースワークスクール」が行われました。1998年度の第1回目です。
 テーマは「見えないものを見えるようにすること【表現】」。教室の机や椅子、クレヨンなどを使って演習しました。
 機械の『たまごっち』が生き物のように扱われるということは、見え方を組み合わせたり、接し方を変えることで、生き物のように思わせているからといえます。
 実はアースワーク(芸術活動)も似たところがあり、紙だと思っていたものを、神様のお告げのように思わせたり、生き物のように見せたりもします。
 「重力」「引力」「電気」「◯◯らしさ」など見えないものを、身近な机や筆記道具を使って、表現しました。

ダム部会と田総の里自治委員会開催
◇ 稲草地区にアースワーク公園
 6月23日(火)総領町町づくり委員会の第2回ダム部会が、岡崎乾二郎さんをゲストに迎え、開催されました。
 また6月24日(水)には田総の里自治委員会が開催され、前日のダム部会での協議内容をふまえながら、稲草地区の整備計画が話し合われました。
 『自然を楽しめる環境づくり』(アースワークの活動)として進めてはどうかという意見が出されました。この考えを基に、稲草地区ダムエリアをアースワーク公園とし、次のような点に配慮し整備を行っていくことを合意しました。
  1. 古い護岸は壊す(近自然工法の護岸整備)
  2. 法面緑化
  3. 起伏のある地形にする
  4. 「木陰に30秒で行ける」ように、自然の中に施設をとけこませる
  5. 長期に渡って楽しめる
 稲草地区の整備計画は、これまでダム関係住民を中心として検討されてきましたが、これからは総領町全体の課題として考えていくこととしています。

ひまわりに囲まれた
◇ 吉舎町安田のひまわり集落舞台が誕生
Zoom!  吉舎町安田のひまわり集落による「ひまわりプロジェクト」が本格的に始まりました。
 伏谷地区の河川敷に、岡崎さんのデザインどおりに1200本のひまわりを植え、ひまわりに囲まれた舞台(多目的広場)をつくります。夏休みあけにはそこで子どもたちによるパフォーマンスなどを行う予定です。
 ひまわり植栽に向け、「ひまわり集落」による雑草処理、建設省協力による腐葉土運搬などが行われました。地域住民、安田小学校・安田保育所児童による植栽で、「ひまわり」のような力強さと明るさをアピールした場所が生まれます。

仙寿大学で演習
◇ 『とっておきの場所探し』
Zoom!  6月28日(金)に行われた仙寿大学(総領町の高齢者講座)では、アースワークセンター職員の山吹が、50人近い参加者とともに『とっておきの場所探し』演習を行いました。
 総領町の様々な場所のスライドを一緒に観て、ごく個人的な思い出の場所や、今最も気が休まる場所など、各々の場所のエピソードや思い、地図をシートに記入してもらいました。
 このシートをもとに、″わたし″だけの「小さな財産」を増やし、貴重な記録として紹介していく予定です。

アートスフィア灰塚展覧会
◇ 作品のホームステイ先募集
 町巡り展覧会の一つとして作品ホームステイを実施します。
 個人のお宅に現代美術やアースワーク関連の作品を置いていただこうというもの。一人一作品美術館です。どんな作品が希望かは、写真入りの里子リストを作成しますので、その中から選んでいただきます。展示はアートスフィア灰塚 '98期間中(8月24日〜9月6日)。
 ホームステイ先を募集します。身近かに美術作品を飾ってみませんか。ご希望の方はアースワークセンター(082488-3080)までご連絡ください。

アートスフィア灰塚 '98
◇ イベント
 8/24〜8/30  サマーキャンプ
8/29 19:30  『環境文化財-フィールドワーク活動』発表会・『交換について』シンポジウム
 8/30 オープニング
13:30  ギャラリーツアー(全エリア)
16:30  イベント『地灸+大文字焼』(三良坂町)
 8/30〜9/6 町巡り展覧会・町中の至る所に立体・平面・プリント作品を展示・個人宅に作品を置いてもらう作品ホームステイ・作家個展
 9/5 公開『ひまわりプロジェクト』(吉舎町)・子どもたちによるパフォーマンス開催
9/5 13:30  子どもギャラリーツアー&ワークショップ
20:00  宣言前夜祭
 9/5・9/6 木屋地区屋外店舗出店(総領町)
18:50  自生食物レストラン、ピアノ演奏ライブ(予定)ほか
9/5 13:30  『プレアースワーク宣言』の実施
◇ 同時開催
 8/30〜9/6  PHスタジオ(作家)による『船をつくる話』展示
 9/2 19:30  たき火学会イベント

参加作家決まる
 中谷礼仁(建築史家) 早稲田大学理工総研客員講師、ワークショップなど幅広い活動を展開
 鳴海暢平(美術家) 小型カメラ(CCD)を使った不思議な視点の映像は驚きだけでなく、癒しの効果ももたらす
 大鹿智子(美術家) 著名なイラストレーター、ワークショップの名手でもある
 水島大介(美術家) インディペンデントギャラリーの草分けとも言える『MARKET』運営、個人の発表と両立させながらユニークな制作を続けている
 鈴木理策(写真家) 1994年、灰塚ダム建設による移転前の風景を記録。『聖地の写真』を発表
 A ・ブラウン(建築家) 美術関係にも見識を持ち、アートのコレクションを持つ


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