@ EARTHWORKS NEWS - No.23 '98/08/15
『地灸』+『大文字焼』
Zoom!  8月30日から開催されるアートスフィア灰塚 '98のイベント『地灸』と同時開催される『大文字焼』の準備が、三良坂町土森・砂田地区で進んでいます。
 8月30日(日)午後四時前後から、再生を願いながら地球にお灸を据える『地灸』が開催され、辺り一面が白い煙の海となります。
 その後、7時30分より、ダム完成後に水没してしまう高水敷という舞台を見下ろすように『大文字焼』が開催されます。
 これまで、7月16日に設立された大文字焼き実行委員会を中心に、実際に廃材を焼いて実験を行ったり、何度も会合を開き、企画内容や必要な物などを調整してきました。
   子どもたちによるアトラクション(宝探し)から始まり、点火の後、浮かび上がる大文字が少しずつ変わっていくという仕掛けも用意しています。
 斜めからみるということで、シュミレーション画像で、文字の形などを協議しながら、最後の詰め作業を行なっています。
 当日は、湖畔の森に特設された会場にて、飲みながら、食べながら、過ぎ行く夏の一夜をお楽しみください。

お手伝いくださる方を募集
 来る8月23日(日)、測量が終了し、形ができ上がっている『大文字』に、廃材や資材を並べて配置していく作業が行われます。
 地元の方々はもちろん、関心のある方は現場に足を運んでみてください。

ひまわりプロジェクト
Zoom!  7月18日(土)に吉舎町安田再建地・ひまわり集落による「ひまわりプロジェクト」の一環としての植樹作業が、保育所・小学校・地元の方々の参加により、賑やかに行われました。
 総勢80人にも及ぶ方々の参加により、用意された1200本のひまわりの苗木は、各々の思いとともに盛られた土の上に植えられていきました。
 9月初旬に、無事花が咲くことを期待して、9月1日(火)午前11時より安田小学校の子どもたちとともに簡単なお披露目会を開催する予定です。
 そして、9月5日(土)には子どもギャラリーツアー&ワークショップの最終舞台になります。楽しめる場所として、どんどん利用していきましょう。

第2回アースワークスクール
 7月14日(火)総領中学校で、第2回アースワークスクールが開催されました。講師の美術家岡崎乾二郎さんによる演習は『見えないものを見えるようにする』ことがテーマ。風や重力、動きや意識といった、確かに在るのだけれど見えないものを見えるようにする方法を、スライド等を使いながら説明しました。
 重い鉛のカタマリを支える一本の鉄の棒。不自然な置き方をしていながらしっかりと固定されている状態を作りだし、重力という見えないものを感じさせる。こういった「現代美術作品」の紹介などがなされました。
 この講義の後に行われた演習では、水道の蛇口に紫色の霧吹きをして、蛇口が紫色の汗をかいているような不思議な美しさをもった作品など、思い思いの作品が制作されました。

灰塚ダム公開シンポジウム開催
 9月6日(日)午後1時30分より、吉舎町中央公民館において「灰塚ダム公開シンポジウム」が開催されます。
 自然環境、景観、地域社会、これからのダムづくりに求められるキーワードは何か?として、灰塚での取り組みや、考え方、具体的な方法などについて協議していきます。
 景観形成と大型工事の関連について数々の実践もある篠原修氏に基調報告を行っていただきます。
 また、森保洋之氏をコーディネーターに、建設省・3町からの代表者、地元住民、旧日吉ダム所長、掘正人氏(建築家)というパネリストによりパネルディスカッションが行われます。
 奮ってご参加ください。


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