■ 灰塚ダムCI計画
◇ 大きなおおきな庭ができるのだから |
なだらかな山の緑に囲まれた、大きな湖。
デザインが施された橋がかかり、島や公園が飛び石のように置かれている、大きなおおきな庭ができようとしています。
コミュニティ・アイデンティティ(CI計画)とは、今からかたちづくられるこの「大きな庭」のイメージを、故郷の一部として人に伝えやすくするための具体的な方法です。
3つの町の歴史や文化を大切にしながら、長くいい伝えられる新しい故郷のイメージを、みんなでつくっていきましょう。 |
◇ つなぐ |
ダムエリアの個性をプラス指向で考えていくためには、灰塚ダムによって3つの町が「つながれる」ことを積極的に考えていくことが大事なのではないかと考えています。「様々なことをつないでいくこと」そのものを地域の個性にしようという考えです。 |
◇ 見えないダム |
灰塚ダムは奥まった谷に位置しており、ダムやダム湖を一望できる場所がありません。実際には3町エリアとも森や緑といったイメージのほうが強いようです。
こういったイメージを全体の地域特性として前面に出し、そのなかにダム堤体やダム湖、公園、施設などがあるといった考え方のほうが灰塚ダムエリアにはふさわしいイメージではないでしょうか。 |
◇ 水・緑・芸術 |
様々なイメージ調査から、灰塚ダムエリアにおける基本的な考え方(理念)としては、「地域づくりの舞台となるダム」「里の環境に調和するダム」「地域とともに創るダム」「将来に伝え残されるダム」などがあげられています。これらの要素を取り入れたキャッチフレーズ案として現在出てきているのが「水・緑・芸術を楽しむ環境づくり」です。ここでは、灰塚の個性としての自然、そしてダム湖、新しい個性としてのアースワーク(環境芸術)活動を3つの柱として考えています。 |
◇ アースワークの杜 |
基本的な考え方をうけて灰塚ダム全体のイメージとなる名称を考えなくてはなりません。灰塚全体の考え方を表し、いままでの名称を一新する考え方として「アースワークの杜」と「水と緑と芸術の杜」を提案しています。「アースワーク」という言葉が新しい灰塚のイメージかどうかはみなさんにご判断いただくとして、新しい地域を表す言葉「アースワーク」と全体をくくる言葉としての「杜(もり)」をあわせた名称が灰塚ダムエリアの個性・イメージとしてふさわしいのではと考えたのです。
「杜」は、緑のみならず湿地、動植物といったイメージが含まれた言葉として選んでいるものです。この杜のなかに〜〜湖や〜〜ゴルフ場や〜〜公園があるといったイメージを考えています。 |
▽ ご意見をお待ちしています。 |
CI(コミュニティ・アイデンティティ)計画として必要な様々なデザインをグラフィックデザイナーの古平正義さんに考えていただいています。また各町の事業計画や橋などの名称も同時に案を作成しています。
みなさんのご意見を少しでも多く反映させていきたいと考えています。アースワークセンターまで遠慮なく、ご意見や提案をお寄せください。
Tel&Fax: 082488-3080
E-Mail: haizuka@ny.airnet.ne.jp |
☆ デザイナー古平正義さんのコメント |
こんにちは。CI計画でデザインをしています。古平です。
灰塚ダムやアースワークの話を聞き、3町を見て歩きながら思ったのは、普通の企業や行政のCIの様に『決まったシンボルマークやロゴタイプをつくりそれを色んな所に使う』というのではなく、町やダムエリアの環境と同じように、みなさんの考えや思いを反映して、変化したり、成長していけるCIを、という事でした。他のどこでもないこの地域の個性が息づいたCIをめざしています。
どんどん意見をくだされば幸いです。 |
1999年4月 グラフィックデザイナー 古平正義 |