@ EARTHWORKS NEWS - No.34 '99/07/15
ガードレール・ガードパイプ等の色決定
Zoom! ガードレール(ガードパイプ)の支柱
 No.4 色番号【Y55−50D】
 5/22のイベントで選定された「青みがかった緑」
Zoom!ガードレール(ガードパイプ)のビーム
 No.1 色番号【Y22−50F】
 経年変化による退色を考慮して、5/22のイベントで選定された「明るいベージュ」を濃くした色
Zoom! 6月22日(火)、「灰塚ダム防護柵色彩選定専門委員会」が開催されました。
 江の川事務所にて、これまでの経過報告。現地にて、森保洋之さん、岡崎乾二郎さん、吉松秀樹さん、森山利夫さん、佐々木情子さんによる協議を経て、最終選考を行いました。
 協議の結果、色の組み合わせがよく、22日のイベントでも投票数が多かった2色(「青みがかった緑」と「明るいベージュ」)を防護柵の縦横に塗り分けて使用することとなりました。
 「明るいベージュ」については、経年変化による変化を考慮し、色彩としての主張ができるように若干濃度を上げました。
 愛着のわく、ローカルカラー(固有色)として利用していきたいと思います。

灰塚ダムインフォメーションボード設置
Zoom!  「灰塚ダムを語る会」においてお伝えしていた情報掲示板が、3町に設置されました。
 三良坂町は中央公民館のロビーに、吉舎町は役場入り口ドア付近に、総領町は1階ロビーに設置されています。
 この掲示板のデザインと制作・設置を担当したのは総領町ホルショー黒目の手島秀作さんです。
 くつろいだ雰囲気で、利用できるように、縁台と碁や将棋ができる仕掛けを設けてあります。皆さんからのご意見をお待ちしています。

9月4日(土) アースワーク宣言 日程変更!!
 これまでのアースワークニュースでは、「アースワーク宣言」のイベント開催日時を9月5日(日) と表記してきました。
 現在、当日のイベント内容の詳細について協議しており、招待関係者などの都合により、9月4日(土) を宣言日とすることとしました。
 場所は吉舎町中央公民館で、同じです。時間・内容等の詳細については、別途お知らせしていきます。

総領町
Zoom!  6月22日、議会全員協議会(町議会議員・各課長出席)の席上において、灰塚ダム建設に伴う周辺環境整備事業の、現時点における計画説明と意見交換が行われました。
 主な説明事項は、アースワークプロジェクトで取り組んで、基本計画を進めているアースワーク公園と羽地大橋及び周辺のデザイン提案について。この計画を担当している岡崎乾二郎さんも会議に出席し、内容やデザインコンセプト・構造等について詳しい説明がなされました。
 意見交換では、維持管理の方向性や整備費の負担を懸念する意見もありましたが、計画の基本的な方向性については、概ねこの方向で詳細な検討を進めていくという雰囲気でした。
 また、今年度基本設計を検討している予定の副ダム周辺に関する建設的な意見もあり、意義深い会議となりました。
 今後も、アースワーク公園や羽地大橋の詳細検討段階や、副ダム周辺の基本計画段階において、こうした場を活用して、積極的な意見交換を行うことで、より開かれたダムづくりにつなげていきたいと考えています。

吉舎町 - 高水敷の活用例<
Zoom!  7月4日、総勢96名が競う、オートバイのトライアル競技中国地区大会が、知和地区と矢田地区のダム用地内で行われました。一番大変なコース整備を江の川総合開発工事事務所に協力いただき、素晴しい大会となりました。
 地元の「むつみ会」の協力で売店があり、戦いを終え、汗だくの選手が美味しそうにビールを飲む光景が印象的でした。
 広大な千上がり地となる知和地区は環境整備の観点からも、地域振興の意味においても重要な場所です。今回の取り組みのような、幅広い利用方法を検討し、良好な状態で維持していくことが出来る仕組み(活用方策)を、ダム完成までに作り上げていくことが必要です。
 皆さんと活用方策を練っていきたいと思いますので、ご協力をお願いします。

三良坂町
Zoom!  6月16日、第5回灰塚ダム周辺環境整備等検討会が開催されました。
 これまでの検討結果は、三良坂町サーキットプランでの重点箇所(A〜D)を中心に、地元要望として報告書にまとめられ、建設省に提出されています。
 今後も一つ一つの提案に関し、三良坂町・建設省と検討を続け、実現に向けての調整を続けていきます。
 また、ダム堤体下流域整備については、今年度業務として、仁賀地区での検討会を始めることとし、この周辺整備等検討委員会同様、地元の意見を集約し、実現に向けて建設省・町・専門家による協議を行っていくこととなりました。

小さな美術館
◇ 不思議だね! 回転窓
Zoom!  7月9日午前中、安田保育所の子どもたちが、ひまわり集落の脇にある小さな美術館「回転窓」(福井裕司さん制作)を体験しました。
 この回転窓は、上向きに寝そべって胸のところにあるハンドルを回すと360度回転し、潜望鏡と同じ原理で水平方向の景色が楽しめるものです。
 上を向きながら、横の景色が見える不思議さと、覗き窓の感覚が楽しめる面白い装置で、子どもたちも大はしゃぎでした。
 回転するものでもあり、柱と回転箱の間に挟まれたり、箱の中にあるチェーンに手や指を挟む危険性がありますので、通常は鍵をかけ、子どもだけでの利用も制限しています。
 尚、鍵は安田保育所に置かせていただいています。ご利用下さい。

サマーキャンプ
◇ 内容紹介
 今年は、ゼミ担当講師による講義・講演会・座談会を通じて理論面での演習を行いながら、具体的な技術演習(栗本+杉本ゼミ)、現地調査演習(中谷ゼミ)、自由制作演習(岡崎ゼミ)が実施されます。
 8月14日(土) には、その成果発表(鑑賞ツアー)もありますので、奮ってご参加いただけますようお願いいたします。
 1999年度サマーキャンプの主なスケジュール
  8月2日:サマーキャンプ開始/参加者集合
  8月3日:夕方より3講師による授業(聴講可)
  8月4日:夕方より3講師による授業(聴講可)
  8月5日:夕方より3講師による授業(聴講可)
  8月7日:「雑草」講演会/夕方「座談会」
  8月8日:講演会ゲストを交え各ゼミでの分科会
  8月9日:中谷ゼミ特別ゲスト講義(聴講可)
  8月14日:午後「鑑賞ツアー」/「地灸」
        夜「反省座談会/ゼミ講師・参加者」
  8月15日:作品ホームステイ開始
  8月16日:サマーキャンプ終了/片付け・解散
◇ 栗本修滋+杉本隆ゼミ「環境づくりの技術について学ぶ」
 環境の構成要素(自然や植物、文化や社会)とその相互の関わりを体験して学び、実践的な環境づくりを習得する。
 灰塚ダムの三良坂町のぞみが丘(水没者の移住住宅)をフィールドに、そこの自然や住民に触れつつ、実際に湿地づくりに取り組む。得られた体験をもとに、作品の自主制作や提案を行う。
◇ 岡崎乾二郎ゼミ「自由制作」
Zoom!  1995年から実施している岡崎ゼミでは、「自由制作」を基本に、参加者それぞれの作品制作及び発表を行ってきています。
 限られた期間で、この場所の様々な情報を読み込み、課題を発見していきながら「自由」に制作することの難しさを実感できます。
 グループでの制作活動、個人での制作など、参加者間のやりとりによって様々な活動形式可能となっています。
◇ 中谷礼仁ゼミ「ハイズカヘリテッジ II」
Zoom! ☆ フィールドワーク+分析+講師による講演会
  • 参加講師ごとのフィールドワークのチームを結成。日々歩いてものを探す。自由時間の後集まって当日の収穫を分析。カード化、マッピングを行う。必要に応じて夜に勉強会を行う(文化財について、フィールドワークの歴史、空き地について、など)。間接的にその学習がフィールドワークに反映される。最後にヘリテッジにふさわしい基準を作成、成果とともに提案する。
☆ あらゆる存在を対象に、その評価行為の構造をとらえなおす。
  • これまでの様々な文化財基準(国宝、重文、天然記念物、近代化遺産、無形文化財、今和次郎/フィールドワーク/デザインサーベイ、トマソン、アースワークス)のスタディと考察。パロディ化、どこかに飛ばす。
  • わかりやすいプレゼンテーション:登録カードの作成、ヘリテッジ・マップ作成
  • 外部からの参加者と地元住民双方の視点の介入、ディスカッション(お宝鑑定団にみたてた両者のディスカッションの場所)
  • 複数の講師の参加

 
共通テーマ「雑草」講演会
 場所 総領町民会館大ホール
 日時 1999年8月7日(土) ←日程変更しています
 開場 午後2時30分〜
 開演 午後3時−5時迄
 内容 「雑草」に関連する各種事例や活動などについての講演。
 講師 芹沢高志長田謙一野々村文宏氏など
 座談会 午後8時より、ふるさとセンター田総大教室にて開催
 講師他 岡崎乾二郎・中谷礼仁・吉松秀樹氏など

「灰塚ダムを語る会」終了
 5月24日(月)から始まった「灰塚ダムを語る会」は、6月18日(金)の総領町黒目公民館で終了しました。
 この間、男性168名、女性36名の204名の方々が参加、様々な質問や意見が寄せられました。
 アンケートの返信は、73通(6/30現在)届き、その集計結果がまとめられています。
 アンケート項目の灰塚ダム事業について、あるいは住民参加活動については、主に「夢通信」(江の川総合開発工事事務所発行)にて報告されますので、ご覧ください。
 アースワーク活動についての集計結果は左上のグラフのようになっています。
 [非常に関心がある]、[少しある] を合わせて、約70%の方が活動に関心を持っているということで、まだ課題は多いとしても、着実に地元に浸透しつつあることがわかります。
 今後の取り組みへの要望に関しては、現在の取り組みが偏りなく望まれていること。特に、サマーキャンプ・アースワークスクール・小さな美術館設置など、ダムづくりとは直接関係がない活動にも、期待が寄せられていることが読み取れます。
 アンケートの自由意見や、語る会会場での意見も取り入れながら、アースワーク活動を継続発展させていくよう努力します。

アースワークセンター仮移転
Zoom!  九州・中国地方に大惨事をもたらした大雨のなか、アースワークセンターの仮移転が行われました。
 しばらくは、総領町「ふるさとセンター総領」内となります。
 三良坂町、吉舎町からは少し遠くなってしまいましたが、わかりやすい場所です。こちらを通る機会がありましたら、是非のぞいてみてください。

アースワーク宣言について(第4回)
 9月4日(土)に行われるアースワーク宣言のイベント内容について、協議が進んでいます。
 この過程で、議論となったのが、誰に向けて、どのように「宣言」を行うかということでした。
 「地域と共に創る」「地域に貢献する」とあるとおり、三町の全住民に対してこのダムづくりの基本的な方針に関心を持ってもらいたいという関係者の切なる願いがあります。
 この願いは、活動内容がまだ十分に地元に伝わっていない事の反省や、今後待ち構えている様々な課題に対し、一致団結して対処していきたいという関係者の思いの現われです。
 と同時に「里の環境・文化に調和させ、将来に伝え残す」ダムづくりとは、どんなものになるのか。関係する三町地域を超えた場所で、関心を持って見つめている人々もたくさんいます。宣言をおこなうということはそんな外部に対しても意志を表明することとなります。
 内と外に対し、誠実で明朗な表現を行うためには、活動内容にもっと自信を持って、きちんと内容を伝え、活動の位置づけを行い、今後も発展させていくことを約束することが重要となります。

アート INFORMATION イベント
吉舎町内児童生徒作品展
6月29日〜8月15日【月曜日休館、午前10時〜午後5時】
あーとあいきさ 一般300円 高校生以下無料
西田弘英展
7月1日〜7月25日【火曜日休館、午前10時〜午後5時】
Xa104 入場無料
Peace Park 展
7月26日〜8月8日【火曜日休館、午前10時〜午後5時】
Xa104 入場無料
第14回 三良坂平和美術展
8月1日〜8月29日【水曜日休館、午前9時〜午後5時】
三良坂平和美術館 入場料 大人100円 小中高生50円
作品ホームステイ 作品リスト閲覧開始
 3町役場・アースワークセンターなどで、
 本年度の作品ホームステイ作品リストの閲覧ができます。

実行委員会動向 - 7月スケジュール
【6月28〜7月4日】 センターの仮移転(引っ越し)
【7月6日】 連絡調整会議
【7月12日】 木屋川橋の高欄・橋桁の色を決めるワークショップ開催
【7月15日より】 作品ホームステイリスト閲覧
【7月28日】 連絡調整会議


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