11月19日(金)、事業が進んでいる吉舎町安田のひまわり舞台現場で、第2回デザイン監理会議が開催されました。
建設省から副所長をはじめ、監督官や工務課、調査設計課の職員が集まり、町行政、施工業者関係者、各種部材の専門家、そしてアーティストなどおよそ20人で「デザインどおりの施工」について協議しました。
「デザインと土木工事の融合」は、アースワークプロジェクトで提唱してきたダム建設工事への新しい試みの一つでした。
なかなかその具体的なものを実現できないなか、この、ひまわり舞台の施工は、現在行われているダム建設工事の新しいモデルとして画期的な取り組みとなっています。
実際に協議されている内容は、素材の選定や石の積み方など、ものを作っていく際、当り前に考えることばかりです。
しかし、その仕上がりに責任を持つアーティスト(建築家)、施工関係者、工期や予算も含め全体の責任を持つ事業主体(建設省)、後々の管理や地元の意見を代表する町行政とが、この会議のなかで「デザインの実現」に向けて、立場を超えて協議しています。
里の環境・文化に調和しながら、地域と共に、将来に伝え残すものづくりには、こういった手間ひまをかけた積み重ねが欠かせません。
と同時に、その手間ひまは地域に止まらない大きな拡がりを持つ可能性を秘めています。 |