Workshop 1994
Guest Artist: Alice ADAMS
アリス・アダムス
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Alice Adams's works
  ここ総領町、吉舎町そして三良坂町はどこも急な山々に囲まれていて、それは頭の上におおいかぶさってくるかのようです。川沿いには、何種類かの銀色をした背の高い植物(ススキ、ハギなど)が生えていました。水田が広がっていたり、花や野菜が家々の庭先に植わっていました。山にはたぬきやきのこ、川には蛙や魚が生息しています。
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  ここで何が行われるのかを知った時、私はもし絶え間なく変化していく水の流れによってのみ土地が形作られていくのなら、芸術家はその土地をよりよくすることが可能だろうと思いました。 私は、例えば、水のつたう壁、島のように浮かぶ公園、ずらりと小さなダムが連なったものや、色々な種類の橋などから発想を得たりしました。水車や古い灌漑装置なども参考になります。そして見晴らし台や、川の流れをながめる場などを考えてみるのです。
  私にとってひっかかるのは、新しい道路と山に沿って延々と続く擁壁の建設です。私たちの提案がこれらの建設のデザインに影響を与えるためには、急を要する必要があるでしょう。私の案では、パターン模様によるデザインや、それに様々な植物が植え込まれたものになるかも知れません。それと、道路に沿って高い木々を植えて目隠しとし、何とかやわらかく見えるようにする方法も考えています。それらは垂直方向よりも水平方向に広がる印象を与えるようなものです。
  新しい建設のおちいりかねない状況を少しでも改善し、より美しいものとするには、とてもデリケートで壊れやすい性質をもっている景観に対する働きかけが、今すぐにでもなされなければなりません。
  私たちのアースワークは、まず山そのもの、そしてその形や美しさを保つこと、改善することから始まるのです。


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