Workshop 1994
Guest Artist: Alan FINKEL
アレン・フィンケル
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Alan Finkel's works
  私はアーティストとして、実際に訪れた土地や環境を入念に研究し、そしてアートとその土地固有のものをいかにして結びつけるかということに、最大の関心があります。
多くの異なる分野の人々によって構成されたチームによるアプローチが可能であれば、個人個人による作業によっては達成されえない、新たなよりよい結果が得られるものと私は考えています。
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  私は現在の段階で灰塚アースワークに具体的なデザインを提案するのは少々早すぎると思っています。というのも私は、まだまだ他の分野の人々例えば造園家や工事関係者そして地元の人々ともっとアースワークについて話し合い、そうすることによって始めてデザインのコンセプトについて具体的な提案ができると考えているからです。
  例えば、キュレーターのメリージェーン・ジャコブはこんなことを言っています。
「なぜアーティストは公共事業に参加できないのだろうか?
 なぜアーティストはいつも公共空間の装飾をする人としか思われていないのだろうか?
 私はアーティスト、そして普通の人も今日の社会と向き合い提案すれば現実化できると考えています。しかしアーティストは他の人と同じように考えたり想像する人物というよりは、制作だけをする人物であると思われがちです。」メリージェーン・ジャコブ(キュレーター)
  そして、彼女と同じようにあるアメリカのアーティストもこう言っています。
「アーティストのプロジェクトにおいて、景観を保護しようと願うアーティストと自然と人間の間に具体的な対話を築こうとする人とのあいだに、初めて一つの空間が生まれます。抽象的な生態系といったものに対してではなく、特定の自然や文化についても具体的な提言をしなくてはなりません。」ロバート・スミッソン(アーティスト)
  私を含め我々アーティストは、共同作業によるアースワークの基本的方向を提案しましたが、これらを通して今回のワークショップにおいて私達が学んだこと、そして今後の私達の課題をわかりやすく説明できたと考えています。


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