◎ 提案1 |
○ |
河川敷に人工島を並列して設置する |
|
ダムの湖底面、河川敷という人工的に決定された氾濫域―つまり、放任、自由に放置された自然状態 ―おもに湿地帯に一つのポジティブな意味づけを与え、自然の潜在的な能力、特にその自生力を生かすデザインをする。 |
|
○ |
形状 |
|
- 自然石の荒積みにより形成、標高250m以上は竹その他クヌギなどの落葉樹林の植生を作る。
- 人工島の間は渓流が流れ、谷の中の谷、川の中の小さな川のように見える。
- 補助的に、二つの島のいずれか一方にしか行けない観測所を設ける。
|
○ |
機能 |
|
- 人工島の間には、比較的速い渓流が流れ、清流を形成する。セキ(小川)の数カ所から蛇行水路が流れ、下流域が湿地帯となる条件を整える。サンショウウオなどが必要とする清流、林を用意する。
- ダムの水質の淀み(養分の過剰蓄積による)を防ぐ、カワセミなどの鳥類が寄り付く条件を整える。
- 周辺道路と堤によって、一方向に長く閉鎖化しがちなダム空間に対して、拡がりを与える。
- 湿度、温度、水質、土壌などに対するセンサーを設置し、生息する動植物の状態を表示する。
|
|
○ |
付加的な装置 - 放置された自然に対する魅力づけの装置 |
|
- 設置したセンサーに対応し、100年に一度の確率で自然発生する可能性のあるプラズマボール(火の玉)を鑑賞できるようにする。
- また、簡単な人工的なプラズマボール発生装置によって、1年に1回から2回ぐらいの確率で火の玉を発生させることは可能である。
- 火の玉発生に伴う電波の発生を防ぐため、電波を吸収するパラボラアンテナを要所に設置する。火の玉発生時は、一時的にあらゆる電波は吸収される。
|
|