Summer Camp 1996 Guest Lecturer: SHIRAI Mio |
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私は今回3つのプランを提出しますが、これらは山を遠くから眺めることと、登山して実際山の中にいるということとの隔たりの様なものから出てきた考えです。 初めて灰塚を訪れて、私は樹木や草花、川と川辺りの古い住居といったものを非常に美しいと感じましたが、特に夜三歩に出て暗闇に浮かび上がる山々のシルエットを見ていると、巨大な舞台装置の様で、私が持っていた山に対する印象とのあまりにも違い、それが本当の山とは思えなかった位です。もし昼間にその山の中にいたら、登山の各瞬間ごとに出会う数々の自然の表情によって、夜遠くから見たのとは異なる体験をすることでしょう。 よそから私が美しいと思うこういった自然の中においても、実際まさにこの地で生活する人々にとっての環境として、私には想像しえない面をたくさん持つものであると思います。生活の場が違う者同士はただ遠くからお互いの山を眺めるだけの関係でしかないのでしょうか。 そのこと自体もテーマに含めて、人と外界との関係を示すシンプルなモデルとしてのアースワークを提案したいと思います。 |
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