堀ゼミ成果
橋下河上ブランコ
赤石潤
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1976年、埼玉県生まれ
現在、中央工学校建築工学在籍
作品コンセプト
はるばる灰塚にまでやってきた→自然の中で遊びたい!→使われなくなったさみしい橋を見た→橋を使って楽しく遊びたい!川にとび込む→バンジージャンプ→ブランコ

同じ土地でできた物
同じ土地が作った物

江田ゆかり
千葉県生まれ
現在、広島市立大学芸術学部美術学科彫刻専攻
作品コンセプト
かつて田んぼであった土地から人々は、お米という恵みを受けてきました。ダム建設によって荒地になった現場を見て、ここからはもう何ももらえないのかな、と思い、おいしげる雑草を使って紙をつくることにしました。再建地の方々から、ベースに使うパルプのために牛乳パックを集めていただきました。しかし、牛乳パックをくだくために購入した安い安いミキサーは2分で煙をあげ、牛乳パックはよりよくくだかれるべく、今も水につかっています。
やむおえず、純度100%の雑草図作りとなりました。でき上がった紙で飛行機をつくってみたり、葉巻にして吸ってみたり、寝不足の頭でいろいろ寄り道を最後にこの紙をそのまま再建地の方々へ届けるという結果におちつきました。お米とまではいかないけれど、私がこの土地へ来て感じた、土地の持つ可能性の一つです。

木股常精
1975年、東京生まれ
現在、法政大学工学研究科修士課程建築工学専攻
作品コンセプト
『風の谷』と呼ばれる?!敷地は、谷間を風が流れ、川が流れ、ダンプや車が通過して行く。この通過空間において、風景を形成する谷は流れというよりも流されている。風景をも流れるようにするにはどうすればよいかと考えた。
『流されること→流れること』にする装置の提案
電線のようなものを作ってみては…。(電車やバスの窓から、外の風景を見ると、電線がグルグル回って動いているように見える。この効果を出したい!!)
自分の速度(移動する)に応じて変化する電線を、風景を切り取る装置とし、全体を「流れる空間」にまとめた。
又、電線、電柱の形から、原風景を思い起こしてくれれば…。

カカシのカタチ
水田十夢
1977年、神戸市生まれ
現在、京都造形芸術大学デザイン科在籍
作品コンセプト
以前、たんぼであった場所にかかしを設置。
本来のかかしの役割は失われ、そこに新たな役割が生じてくる。
かかしの概念はイメージのみを残し解体し、作品として浮上してくる。

場∋場
横田泰久
1975年、仙台市生まれ
現在、千葉工業大学工学部建築学科在籍
作品コンセプト
Q. 昔住んでいたあたりの場所を見にいきますか
A. 毎日散歩にいくよ
Q. 田んぼのあった場所にいったりするんですか
A. 雑草だらけで何がいるかわからないから入らないよ
  (吉舎町再建地のあるおばあちゃん談)
川が流れ山々に囲まれた平地(田んぼだった場所)は緑豊かな場所であった。
しかし、田んぼだったという形跡はあまり感じられず、その場を感じるには余りにも多くの雑草が生い茂り境界線を生みだしていた。
境界線を感じさせなくなるためにはその場に入るしかない。
「草刈だ!」
あぜ道があった
風がぬけた
空が青い
さみしいな
きもちいい〜
その場所の中に場が生きつづけている。場は発生する。

ひっかかってる場所
鷲澤晃
1975年、埼玉県生まれ
現在、中央工学校建築工学科3年在籍
作品コンセプト
【コメント】
考えたらまず行動!暴走…、そして反省…。
【コンセプト】
期待?を持ってやってきた灰塚ダム
アースワーク、ビオトープ、建設省、町役場、住民の声、さまざまな人々のつながり、自分のやりたかったこと、現実…。
秋を運んでくる一陣の風はくもの巣が張ってしまった谷にからみながら吹きぬけていく。


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