** 池田 佐智子 @ 作品ホームステイ **

#KH-4 吉舎町 6K
名  称 松月
住  所 双三郡吉舎町
特  徴 料亭
展示作品 池田 佐智子 「ねこぶち」
 001-1「でこぶち」 370×280×115mm
 001-2「みみぶち」 410×320×160mm
 001-3「せぶち」  800×430×180mm
 001-4「しりぶち」 290×220×130mm
 001-5「あしぶち1」 180×120mm
 001-6「あしぶち2」 160×100mm
 001-7「あしぶち3」 140×70mm

すべて、金網、フェイクファー黒
設置場所 店内座敷にある床の間に設置
作品説明 この、黒くてふわふわとしたぬいぐるみのような作品は、どうしてこのような形をしているのでしょうか。実は、この作品のかたちは、作家の飼っているぶち猫の、ぶちの模様のかたちなのです。
美術作品、中でも特に彫刻を作ることの重要な目的の一つは、美しいかたち、魅力的なかたち、面白いかたちを作り出そうとすることです。しかし、美術作品のかたちとは、その作品自体のかたちだけにとどまるものではありません。それは、その作品の周りの空間も含めた上で、成り立たせられるものです。つまり、美術作品の造形は、美しく、面白いかたちの「もの」を作るだけではなく、その作品を作ることによって、美しく、面白いかたちの空間を生み出すことだといえます。
私たちは日常、いろいろなかたちを目にしますが、例えばあるものと別のものを見分けるとき、そのもののかたちをもとにして区別をすると思います。例えば、猫を見分けるときも、その猫のかたちで見分けているでしょう。しかし、猫の形といってもそれはだいたい同じで、太っている猫、やせている猫、しっぽの長い短いといった区別はついても、一匹一匹の違いはやはり、その猫の模様のかたちによって見分けるのではないでしょうか。
猫は生き物ですから、いろいろなポーズをとって、いろいろなかたちになります。そこで、この作家は、猫のかたちを作ろうとしたとき、いろいろなかたちの猫をいくつも作るのではなくて、猫のぶちの模様のかたちだけを作りました。この作品をみて、もとの猫のかたちを思い浮かべるとき、私たちは自然に、この作品によって生み出された、空間のかたちを見ようとしています。
補足説明
※1 「ぶち」をネコぶちの通りに並べると、「ぶちだけのネコ」となります。
※2 ぶちは、体のかたちにフィットしているのでぶちを並べますと、ネコのかたちが浮き出してきます。
※3 この作品は手で触れることによってもお楽しみいただけるというものです。
基本的には「ねこ」と接するときと同じですが、以下の取り扱い説明をよく読んで気持ち良くお楽しみ下さい。
展示作品
及び
展示形態
11K   9K
展示備考
(1) 絵の表面に触れてはいけません。とくに、数字を囲んだ円の部分がはがれやすい。
(2) 白い部分が多いので、移動のときなどに、汚れた手で触らないこと。
(3) 屋内に展示すること。
屋内でも、水場の近くや、砂ぼこりなどの立つところには展示してはいけません。

[荻野 僚介] [森田 浩章] [南川史門] [杉山 靖尚] [山内 崇嗣] [池田 佐智子] [窪田 久美子]