** 杉山 靖尚 @ 作品ホームステイ **

#MH-3 三良坂町 6K
名  称 金天鈴酒店
住  所 双三郡三良坂町商店街
特  徴 造り酒屋
展示作品 杉山 靖尚
003-1 「現代美術」
1200×1200mm
アクリル、レタリングシート
設置場所 店内ショウウィンドウ部分に設置
酒樽はもともと置いてあったもの
作品説明 図画と一言で言いますが、図と画(絵)は違います。コンパスでかいた円は図です。しかしお風呂屋さんにかいてあるのは富士山の絵です。セザンヌがかいたのが図でなく絵であることは、誰もが知っていることですが、その絵がコンパスで書いた円や地図のように誰がみてもわかるというものではありません。どうしてでしょう。簡単に言えば、みる度に違ってみえるということです。あるときは霧にかすみ、あるときは緑が輝き、自然と同じようにいつも変わってみえます。
それに対して、円だとか正方形だとかの図は、いつみても誰が見ても思い出してもいつも変わりません。
この作品が不思議な感じがするのは、ちょっとみると何かの地図か見取図、つまり図のようなのに、にもかかわらず風呂屋の絵のように湯気で霞んでみえるからです。図にしては、みる度に違う印象を与えるのです。このようなみえ方からすれば、これはけっして図ではなく、変化にとんだ自然のような絵であるのはまちがいありません。つまりこの絵は図をかいた絵だというのでしょうか。
このようにみていくとこの作品は「みるという過程」を強く意識させる作品であると言えます。ナンバリングされた様々なかたちの部分の重なりあいによって構成されたようにみえます。さながらカードをばらまいて無作為に重ねていき、その任意の部分だけが取り出され組み立てられたようであり、そのような断片によって全体のかたちが構成された作品です。
私たちがものをみるときに、ある完成した全体を把握しているかというと、なかなかそうはいきません。たとえば、知人を思い出すときは、髪毛の色や目の形などの細かな部分が記憶として最初に出てくるでしょう。細部がその全体像をかたちづくっていくといえます。かたちを全体として認識するのは、とても無理なことです。重要なのは私たちがわずかな細部からでもその全体を理解することができるということです。断片の集合からルールをみつけだし、それを使って頭のなかで断片をつなぎ合わせ、かたちを浮き上がらせる──断片を再び組み立て直す過程が「みる」ということであると言っても過言ではないでしょう。
展示作品
及び
展示形態
12K   6K
展示備考
(1) 絵の表面に触れてはいけません。とくに、数字を囲んだ円の部分がはがれやすい。
(2) 白い部分が多いので、移動のときなどに、汚れた手で触らないこと。
(3) 屋内に展示すること。
屋内でも、水場の近くや、砂ぼこりなどの立つところには展示してはいけません。

#SH-5 総領町 4K
名  称 総領石油
住  所 総領町稲草(交差点)
特  徴 町で唯一の信号機のある交差点そば
展示作品 杉山 靖尚
003-2 「大賞展」
1200×1200mm
アクリル、レタリングシート
設置場所 集計用コンピュータの置いてある仕切りを
利用して作品設置
作品説明 同上。
展示作品
及び
展示形態
5K   7K
展示備考 同上。

[荻野 僚介] [森田 浩章] [南川史門] [杉山 靖尚] [山内 崇嗣] [池田 佐智子] [窪田 久美子]