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湿地および周辺の改良 |
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できあがった湿地・池に人々が集うきっかけづくりをねらいました。 |
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サクラの大木に着眼し、その枝の張りだしている範囲まで池の横の盛土部を拡大して休憩場所とするものです。お花見の季節には、ここに腰掛けて下からサクラを見物できます。使う土は湿地を拡張するときに掘り出した土をそのまま盛土しましました。神社の森のあちこちに置かれていた間伐で伐採された樹木を適当な大きさに切って、腰かけ用のベンチも作りました。 |
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盛土の休憩場所の斜面には、キランソウ、ムクゲ、ナンテン、アジサイ、バイカウツギが地元の人から持ち寄られて、植えられました。 |
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神社の森へ登る道は遊歩道と湿地の横を通っている踏み跡道の2つがあります。どちらも急傾斜です。遊歩道は湿地を広げるときに掘り出した土を盛ってスロープをゆるくしました。仕上げにはダムの水没地で伐採された樹木から作られたマルチング材(ウッドチップ)を敷き詰めて、雑草が生えにくくしました。踏み跡道は現状のまま残すことにしました。遊歩道はゆったり歩けます。踏み跡道は急な代わりに、池を真横に眺めて歩けます。 |
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湿地の形を奥は現状のまま、手前で広がるようにしました。池に向かって左へ行く墓参道に開かれた形で、お墓参りに行く人に池が「いらっしゃいませ」と出迎える感じがでました。湿地の左側にもとから地元の人が植えていたキショウブと湿地が一体になって、自然な感じがつくれました。また、湿地を広げるときに土の中から出てきた大きなワラ叩き石を道標みたいに墓参道に置きました。 |
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湿地の真ん前のコンクリート橋の表面を土で覆って、自然な感じを出す工夫をしてみました。橋の手すりや水路のフェンスまでは、今回は手がまわりませんでした。ちょっとした工夫で良くなったと地元の人が感じてくれれば、周りのいろいろな人工物も今後の改良が期待できます。 |