homestay : artworks in residence
作品ホームステイ
見学・鑑賞レポート
・タナカシホさん
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作品ホームステイ
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コンセプト
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三良坂町 ⇒ 詳細マップ
のぞみが丘 ⇒ 詳細マップ
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吉舎町 ⇒ 詳細マップ
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総領町 ⇒ 詳細マップ
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ホストファミリー一覧
タナカシホ さん at bois2(ボワボワ)http://www.bois2.pos.to/
8月21日午後〜22日の午前中にかけて三良坂から総領町をまわってきました。
21日の午前中に友人と2人、車で広島市内を出発したのですが
集中豪雨にタイミングよく遭遇・・・・3時間かけて三次まで一般道で辿り着きました。
お忙しい中、三次駅前のcafe"卑弥呼"まで
プロジェクトの実行委員である、山吹さんと布施さんが地図と資料を持って来てくださいまして
最終的な出発は午後3時からとなりました。
結構遅かったのでどれくらいまわれるかなぁ、と思いながら・・・
三良坂の駅前駐車場に停めて、まず"渡辺銘木店"へ。
ドキドキしながら工場内をのぞいたんですが、作品のようなものは見当たらず、
事務所で談話中の3人のおじさま方に伺ったところ
「ん〜アースワーク灰塚?作品?ああ、もしかしてこれかね?」
ってな具合でご自分の真上に掲げられた作品『虫11』を教えてくださいました。
(ホントに周りに溶け込んでいて、言われなければわからない)
どうやら、作品を見に来たのは私たちが初めて?みたいで
むこうも戸惑っておられるご様子。
逆に私たちの方が質問攻めにあわされたくらい。
メモをとる用にペンと紙をくださったり”写真を撮っていけ”とおっしゃってくださったり
大変お世話になりました。
初っ端に「あれ?」という感じで
灰塚の活動に好意的な反応ではなかったので
ちょっぴり不安になりましたが
その後三良坂全ポイントを周るうちに、様々な思いに出遇いました。
"わたなべストアー"から"大迫牛乳店"まで順に歩いてまわったのですが
残念ながら、そのうち"商工会館"はお休み"山崎理髪店"はお店が無くなっていました。
(注:"山崎理髪店"は現在休業中です。)
"金天鈴酒造"も土曜日のため?お休みでしたが表から拝見できました。
ただ、作品札が無くって、タイトルがわからず残念。
(あの作品のモチーフは、私の大好きな動物の『バク』だと思うんですけど??
行って見てそう思われた方、までご一報くださいね)
それから”古野生花”へ。
ここも作品札がなかったんですが、若い奥様が一生懸命、札を探してくださいました。
あたたかくてのんびりした対応にちょっとほのぼの。
"古野製菓"では見せ方が面白い!
「ここが一番目立つから〜」と、例年『この場所』に作品を置かれるらしいんですが
確かに目立つ!!!売ってるのかと思いました。
『この場所』はこれから灰塚に行かれるご存知ない方のためにヒ・ミ・ツ
作品の素材と配置場所がしっくり来て、とってもお店と一体化してました。
一体化と言う点では、"大迫牛乳店"にある作品もお店の一部のようでした。
この日は三良坂からxa104に行った時点で6時になってしまったので
上下町の"福万旅館"で一泊、矢野温泉に入って明日に備えることに・・・
翌日は午前中しか時間がとれなかったんですが
昨日とうって変わった、抜けるような青空の中を
まず、上下町から総領町へ抜ける途中にある、廃校を利用した"黒目スタジオ"へ向かいました。
作品は2Fとの立て札があったので、開いた左のシャッターから
中へ入らせていただきました(入って良かったの?)。
果たして中へ入ると、よく分からない材料の山!
その隙間に巨大な立体オブジェ?が3つくらい並んでいる。
2Fへ上ると教室の名残であろう黒板にチョークで手の込んだ絵が描かれていたり、
廊下に小枝の大軍が空中浮遊していたり。
まるで宝捜しみたい!
(半分は物置化しているので、その中から『作品』を決定するのはあなた次第!?)
最終的に、中央の教室にポツンとあった照明オブジェがメインの作品なのだろうと
友人と決定して宝の山を後にしました。
総領町に入って道路の右脇に『ル・サンク』という小さな看板を見つけたら
(上下町方面から向かうと見落としがちなのでご注意)
右に入って、山の間の細い道を上っていきます。
行き止まりにあるのがパン屋の"長谷川邸"
手作りパンも買えるとのことだったので楽しみに行ったんですが
お盆の後だったのでお休み中でした。
とっても残念。
と、大体この様な感じで周ってきました。
二日目に時間があれば吉舎の一般家庭も尋ねれたのでしょうね。
終わった後の私の感想としては
オリエンテーリングの宝捜し気分!?
作品札が無くなってたところが多かったのがちょと残念
お店の方の反応もまちまちで、
確かに保守的な町でこんな作品を置かせてもらうのは、大変だろうと実感。
灰塚のinfoにも書いておられたように、
普段は美術館で、「芸術がある」という雰囲気がインプットされた中、
何かを感じなくてはならないという重石を背負って作品を見ていますが
素朴な町に、枠も白い壁もなくおいてあるのを見ると「美」とは何かと改めて考えさせられました。
やはり、何事もそうですが”自分自身の生き方”しか最終的には受信判断発信する力を産まないのか、と思いました。
これから作品を見に行かれる方は
商店街の多い三良坂は日曜日を避けて、
また、一通り周るためには丸1日くらい時間をとって行かれるのが良いのでは、と思いました。
宿泊先の福万旅館さんには大変お世話になったのでちょっと宣伝。
素泊まり3500円(安い!) TEL:084762-3004 です。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
それではHEWPの活躍動々をお祈りし、感謝をこめて・・・