『雑草』講演会
1999年8月7日(土)午後3時〜 
三良坂町農業活性化センター 
■□ はじめに
雑草』から連想される多様性。しかし放置されている環境での雑草は、強力な単一種が生息エリアを拡大し、むしろ単一種の占める割合が大きくなってしまいます。人の手が入ることで、一見管理され単調にみえる環境にこそ、すき間からしみ出るように、様々な多様な植物『雑草』が息づいています。
灰塚ダム建設にともないはじまった「灰塚アースワークプロジェクト」は、巨大土木工事のすき間部分から発生し、多様な企画立案と力強い活動の実践で、各種の構造物のすき間をつなぎ、表面的には見えにくいが、しっかりと根を張っているような雑草になりつつあります(裏返して言えば、いつ引っこ抜かれるかわからない…)。この「雑草のような…」活動や、「雑草的な発想」また「雑草の効果や弊害」などなど、『雑草』から発想できるイメージや様々な分野での実例をもとに、『雑草』を巡る協議・検討をおこない、簡単なモデルとしてまとめてみたいと考え公開シンポジウムを企画しています。
この討議を進めていくうえで、「ネットワーク」「批評」「共有性(伝達)」などのキーワードを補助線のように援用することで議論を深めていきたいと考えます。また地元や観客にとって、サマーキャンプ活動や各種の展示・制作での実践活動を、『雑草』というフィルターを透して眺めることで、成果品や作品をみるときの幅を拡げられるように努めたいと思います。
芹沢さんには、自らの経験に基づく計画立案や実施にともなう、絶えず軌道修正しながら、柔軟に物事に対処していく方法について(方法としての批評活動)、サイバネティックス理論を基本としてお話しいただきます。
長田さんには、ある概念や意味の組みかえにともなうネットワークの役割や、組みかえが起こる瞬間に触媒のように機能している芸術活動(アートプロジェクト)について、お話しいただきます。
野々村さんには、論理的に「エコロジー」がどのように成り立っているのか、自然を説明する階層の在り方(共時性)について、ガーデニング・山野草とサイトスペシフィックの関係などについてお話しいただきます。
これらの講演をきっかけとして、夜にはふるさとセンター田総にて、座談会を開催し、お話しいただいた事柄をさらに探究していく予定です。
(他、岡崎乾二郎[美術家]、中谷礼仁[建築史家]、吉松秀樹[建築家])


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