『雑草』講演会
1999年8月7日(土)午後3時〜 
三良坂町農業活性化センター 
■□ 『雑草』講演会
【日 時】 1999年8月7日(土) 午後3時〜5時半
【場 所】 三良坂町農業活性化センター(冷暖房完備)
【講 演】 「ネットワーク−意味組みかえの瞬間」長田謙一(芸術学)
「計画・雑草・サイバネティックス」芹沢高志(アート・環境プロデューサー)
「エコロジーの計画-図式(Scheme)」野々村文宏(美術・建築批評)
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 左から野々村氏、長田氏、芹沢氏

■□ 講演者プロフィール
長田 謙一 1948年生まれ
現在、千葉大学教育学部美術科芸術学研究室/総合大学院(博) 社会文化科学研究所(比較芸術論)。
教育学、芸術学にとどまらず、バウハウス、日本民藝運動などに関する研究発表。昨年は「ジュゼッペ・テラーニ ファシズムを超えた建築」展での記念シンポジウム「建築と政治」などにも出席。同潤会代官山アパート2、IZUMIWAKUなどでも活躍。
著書:『斎藤佳三 ドイツ表現主義建築夢の交錯』(INAX出版)、訳書に『芸術遊び』(ウド・リーベルト編著、日本文教出版)等がある。
長田謙一
芹沢 高志 1951年東京生まれ。
神戸大学理学部数学科、横浜国立大学工学部建築学科を卒業後、リジオナル・プランニング・チームで生態学的地域計画の研究に従事。その後<P3>を開設し、東京四谷の東長寺講堂をベースにさまざまなアートプロジェクト、出版プロジェクトを展開中。著書:『この惑星を遊動する』(岩波書店)、『月面からの眺め 21世紀を生きるヒント』(毎日新聞社)。主な訳書にR.バックミンスター・フラー『テトラスクロール』、ナンシー・ジャック+ジョン・トッド『バイオシェルター』等がある。
芹沢高志
野々村 文宏  1961年生まれ
インターネット、マルチメディア、VR、ゲーム、美術、建築などについて脱領域的な調査・執筆・批評ほか多数。独学。主な著書『マルチメディア・フロンティア’93』(共著、パイオニアLDC)『テクノカルチャー・マトリックス』(共著、NTT出版)。また、伊藤俊治監修のもと、『インターメディウム・テキストブック』の編集ディレクション。現在、武蔵野美術大学、和光大学、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー常勤講師、IMI研究所講座ディレクターを勤める。
野々村文宏

『雑草』座談会
 1999年8月7日(土)午後8時〜
 ふるさとセンター田総 大教室
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 座談会の様子
■□ 『雑草』座談会
【日  時】 1999年8月7日(土) 午後8時〜10時半
【場  所】 ふるさとセンター田総 大教室
【パネラー】 芹沢高志(アート・環境プロデューサー)、
長田謙一(芸術学)、野々村文宏(美術・建築批評)
岡崎乾二郎(美術家)、中谷礼仁(建築史家)、吉松秀樹(建築家)
【主な話題】 都市計画、アートマネージメント、教育活動等に関わっている芹沢高志氏・長田謙一氏・野々村文宏氏による講演会の後、当プロジェクトのコーディネーターである吉松秀樹氏、サマーキャンプの演習担当講師の岡崎乾二郎氏・中谷礼仁氏が加わり、ふるさとセンター田総にて座談会が開かれました。講演会の内容や、同時に開催されているキャンプの演習成果をこれまでの活動の事例と関連づけながら、既存の枠組みに回収されない、当プロジェクト独特の性格について議論がなされました。
はじめに、芸術と社会との関係の構造がいかなる形で組み換え可能か、という問題提起がなされました。灰塚アースワークプロジェクトの当初から現在を振り返りながら、このプロジェクトが芸術や都市デザインといった通常の分類ではくくれないことを確認するとともに、雑草的な性格のプロジェクトをどのように伝えていくかという課題があげられました。
さらに、芸術や文化といった普遍的な場がどのように成立するかという視点から、99年度サマーキャンプ演習成果の「坪庭づくり」、このキャンプ中のキーワードである「客観的な規準の生成とそのプロセス」、「創造と模倣」、芸術の持つ「切断性(分離)」をもとに議論がすすめられ、キャンプ参加者にとっては、前半の合同演習の講評となるとともに、後半の専攻ゼミでの制作に向けて、自己の表現の方向を確かめる機会にもなりました。(アースワークセンター・布施)


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