1994年から毎年、夏の期間にプロジェクトに関心のある学生を集め、美術や建築を専門とする講師、自然科学・人文科学の研究者による灰塚エリアの現場を読み込むティーチ・インのワークショップを行い、それをもとにした制作活動を行ってきました。また国内外から作家や専門家に一定期間灰塚に滞在していただき、提言をプロジェクトにとりいれたり、現地制作を行い、その成果や作品の展示をしてきました。 |
これらの蓄積のもと、サマーキャンプ、アーティストインレジデンスなどのソフト事業の総称を、1998年より「アートスフィア(Art Sphere)」と名付け、ダム周辺の整備事業とともに「環境美術圏づくり」を担う半球として展開してきています。1999年には、地域特性・社会状況を読み込む方法から、キャンプやワークショップなどを教育普及的な活動、展示を中心にした活動、作家滞在型の活動の3つの柱を中心に、「環境美術圏づくり」がより広がりを持つようプログラムを再編しました。 |
地域に暮らす人々やここを訪れる人々が、普遍的な問題として自らの周囲、環境のことを見つめなおし、それぞれの気持ちをつなぎ合わせ、新たなる展開につなげていく「場」として、今後もアートスフィア灰塚に期待がよせられています。 |